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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−47 「削蹄編(4)

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2009年7月24日

 今回は、削蹄計画です。先ず、今日一日で削蹄する頭数を決めましょう。削蹄師さんにも一日の段取りがありますし、また削蹄師さんによって一日に削蹄できる頭数は異なりますので、よく話し合って無理な予定は組まないようにして下さい。削蹄師さんも人間です。獣医の仕事もそうですが、時間に追われ、頭数をこなそうとするとミスや事故の原因となってしまいます。
 次に順番です。削蹄する牛が色々なステージにある場合は、先ず肥育後期の牛から削蹄します。肥育後期の牛の方がデリケートであり、神経を使うので、という理由もありますが、事故を想定したリスク管理です。もちろん事故が起きないのがベストなのですが、万が一の時は、午前中であれば緊急出荷も可能な屠場も多いです。よって肥育後期、もしくは肥育ステージが進んだ牛から削蹄することをお勧めしています。
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