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第31話「卒業論文⑯ストレスって見えないよね~行動編⑦~」 |
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2015年4月28日
前回まで行動観察の方法を紹介してきました。
では、実際にやってみてどのような結果が得られたのでしょうか。
まずは戸田の観察スケジュールから
観察期間
2012年8~11月、2013年2月~3月、2013年6~7月
観察場所および観察時間
①H動物園(朝9時~16時)
②K動物園(朝9時~15時)
いずれの園においても観察時間は60分を1セッションと設定。
一回目の観察は夏!ある意味、修行でした(笑)
アスファルトの上に立って観察していると、むき出しの肌はヒリヒリと痛み、汗は滝のように流れ、日中は日なたに60分も立っていられなかったですもの。
道行く人たちは
カップルや家族連れ、ときに幼稚園や保育園の遠足などなど
楽しそうにキャッキャしながら横を通っていきます。
戸田「あ~楽しそうだなぁ」(・∀・)
「何してるんですか?」
そう話しかけられることもしばしば。
(そりゃあそうですよね。ひたすらチンパンジーを凝視して何か記録をとっているのですし…)
「あっ!ゴリラがいる!」
(戸田:ゴリラじゃなくてチンパンジーだよ)
「ゴリラがいるよママ!」「ほんとだ!ゴリラだねー。大きいねー」
(戸田:ママ、チンパンジーだよ、それ)
なんてやりとりにひとりつっこみを入れていたある日。
「○○君、チンパンジーだよ。ねぇ。かわいいねえ。」
「ほら○○君、みてん。」
「○○君、ほら、あっちだよあっち。」
(やけにお母さんが子どもに「見て」を連呼してる。どうしたんだろ)
とそっちの方を見ると、
ベビーカーに乗った子どもがこちらを凝視!
チンパンジーよりも戸田があやしくて仕方なかったのでしょう。
ごめんなさい。お母さん。
結局、その子どもは戸田から目を離すことなく去っていきました。
あっ。思い出話をつづってしまいました。
どうしても話したくて(笑)
つづく
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