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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−43 「削蹄編」」

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2009年6月26日

 左の写真を見て下さい。この牛は導入後、約1年の牛で、明らかに蹄が伸びています。肥育牛は大きい牛では約1トンにもなる体重を支える四肢。この四肢の土台となるのが蹄です。蹄が伸びすぎると、歩行異常だけでなく、増体や肉質などの生産性も低下し、ひどい場合は、起立不能となり廃用となることもあります。よって多くの肥育農家さんは、肥育期中に「削蹄」を行います。この写真の農家さんでは、導入後1年で定期的に行っていますので、今月中に削蹄を行う予定です。この「削蹄」も肥育牛にとっては、とても重要なイベントとなり、やり方次第では大きなストレスとなります。今回より、削蹄に関して私が思うことを簡単に書いていきたいと思います。
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