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第77話:危ないフン |
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2015年4月10日
椎葉獣医師が前日診療したある牛を私が見に行くことになりました。牛の状態を聞くに、急に餌を食べなくなったので見てほしいとの稟告で初診。すると全身に発疹がみられ蕁麻疹ではないかとのこと。白鮮の可能性もあるのでみてあげてください、とのことでした。
どれどれ、いかがなりと触診してみると、なんと蕁麻疹の痕は触るもののほとんど落ち着いているではありませんか。前日の処置はデキサメサゾンと抗生物質ということで、白鮮であれば1日くらいでこんなに改善するのはちょっと考えにくい・・・・。
農家さんと話してみると、どうやら猫のフンが原因として考えられるかもしれないとのこと。ここの牛舎は猫がよくうろつき、餌に糞尿をしてしまうのが問題となっています。

気づいたときは取り除いているようなのですが、見つけきれずに牛さんが餌と一緒に食べてしまったのかも。前日は痒くて眠れなかったのか全然座らなかったとのこと。
可愛そうなので今後部屋は移動になるそうなのですが、猫のフンが本当に原因だったのかは今後も様子を見てみる必要がありそうです。

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