2015年4月9日 例えば肺炎の牛さんを治療している場合、もちろん肺炎の原因となっている病原菌をやっつけることが重要なことは間違いありません。症状が軽く、そこまで重症でない場合は治療することで食欲も改善し、問題なく回復していきます。しかし、肺の状態が悪く、最初から食欲なくて活力が低下し、体重が減少してきているような場合は牛さんのエネルギー状態を改善してあげなければ何度も発熱を繰り返したりする事例が多々あります。病気と闘うにはどうしてもエネルギーが必要となってくるのです。エサをしっかりと食べてエネルギーが充足することで病気に打ち勝ってくれればよいのですが、そこの状態までもっていくのが大変なのです。そこで獣医さんは点滴したり、様々なビタミンを与えたりして何とかエネルギーを充足させようと頑張って治療していきます。抗生剤などの治療と合わせて頑張っていくことで、やっと活力がでてきて食欲が戻り何とか落ち着いた状態になっていきます。もう少しこのエネルギーの充足を簡単に行うことはできないのか?昔から使われているものなのですが、今このエネルギーの改善に関して「中鎖脂肪酸」というものが牛さんの世界で注目されてきています。
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