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椎葉絢香のコラム
牛用眼帯!⑤

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2015年4月8日

 治療経過がこちらです。

牛用眼帯!⑤

牛用眼帯!⑤

 最初に作った眼帯は4日間で装着を中止し、改善点を含め二つ目の眼帯を約2週間装着しています。

牛用眼帯!⑤

 眼帯装着とともに眼脂の量がぐっと減り、眼球の白濁も透明に近づいています。眼帯装着10日間で虹彩周囲にパンヌス(炎症が治まり、回復する過程の血管新生)が形成され、徐々に中心へ移動して消失をはじめました。

 28日以降は眼帯も点眼も中止していますが、パンヌスは中心に集合、消失しています。58日目の時点では、光を感知できるようになりました。

牛用眼帯!⑤

 牛の眼に炎症が起こると、痛み・痒み・違和感から激しく目をこすったり、後ろ足で目を掻いたりします。また、視力の低下により無意識に壁にぶつかることも多く、これらが二次感染をひきおこし、症状の悪化や治癒遅延を招きます。眼帯をすることで、これらを防ぎ早期治癒が期待できます。
 以上、眼帯についてでした!目に異常があった牛には、ぜひ試してみてくださいネ………(*^▽^*)

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