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第75話:風邪の予防について考えてみる⑦ |
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2015年3月27日
牛さんが風邪をひいたら、もちろん抗生物質を使って治療を行います。ですが、様々な抗生物質を使って何日も治療しているのに熱が下がらない、状態が良くならない場合があります。それは、もしかしたらウイルスが感染したことによるものかもしれません。牛さんの場合ウイルス性の風邪に対して抗生物質は直接的には効果がなく、細菌の2次感染を防ぐ目的で投与を行います。そのため、牛さんがウイルスに打ち勝つまで待つしかありません。
では、ウイルス感染・発病を防ぐにはどうしたら良いか。それは人間同様ワクチンが大変有効です。
ちょっと小話。ワクチンを初めて開発したのは皆さんご存知かもしれないエドワード・ジェンナーです。当時は天然痘が流行していました。ところが、搾乳などで牛さんに触れていた人(牛痘に自然に感染した人)には天然痘にかからないという噂がありました。ジェンナーはその話をヒントにワクチンの開発に成功したのです。今ではなくてはならないワクチンの始まりに牛さんが大きく貢献してくれていたのですね。ありがたし(*´ω`)

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