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第26話「卒業論文⑪ストレスって見えないよね~行動編②~」 |
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2015年3月23日
竹添さん「戸田くん、今日コラムの締切だよ☆」
戸田「はっ( ゚Д゚)」
コラムの締切、今日じゃないですか!
どうしよう。全然書いてない。診療の電話もなったー!往診にもいかないとー!
どうしよう!どうしよう!!時間までに仕事終わんないよー!
うわー。
と、朝からパニック状態(笑)
戸田はストレスを抱えております。
こんなとき、こうなります。

この動作、イライラしたときにもやりますよね♪
そう、強いストレスを感じたときにはチンパンジーも似たような行動を示すのです。
これが前回お話したストレスの指標となる「あの行動」なのです。
彼らの示す行動はセルフスクラッチと呼ばれています。
人間がイライラしたときのように大きなアクションではありませんが、体のどこかを「カキカキカキ…。」と掻く動作を指しています。

嫌いな個体が近くにいる場合や、群れの中で大きな闘争があった場合などによく観察される行動です。
この行動が観察中にどれだけ認められるかというデータをもとにして、彼らがストレスを抱えているかどうかの指標とすることにしました。
しかし、この行動はただ単に体がかゆくて掻いている場合となかなか区別がつかず、記録に苦労したのをよく覚えています。ここで大切になるのが観察前に行うべき行動の「定義」なのです。
観察できるであろう行動をリストアップし、それぞれに定義付けを行う。それにより、ぶれることなく行動を記録し続けてくことができます。
ちなみに、戸田はというと。
「闘争や観客の大声など大きなアクションが起きた直後に認められる自身の体を掻く行動」をセルフスクラッチと定義したように覚えています。
では、どうやって行動観察をしたのか、他にどんな行動が見られるのか
それについてはまた次回ということで。
つづく
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