2015年2月17日 朝から阿久根は曇り空。 「こどもが愛される社会-メスの繁殖戦略-」 チンパンジーのオスにはほかの多くの動物と同じように順位が存在します。 ん??どういうこと???( ゚Д゚) 順位の低いオスだって、かわいいメスを見ればイチャイチャしたいのは当然です。そして、幸か不幸か発情期を迎えたメスは基本的にはオスの受け入れ態勢はばっちり。つまり、どのオスとも交尾ができちゃうというわけなのです。人間社会の一般的な倫理観からするとビックリですね。 となると、リーダーの目の届かないところでこっそりと(//▽//) なんてシーンも出てきちゃうんです。 驚くべきことに、メスは交尾を1度行っても、発情期の間にその他のオスとも交尾を行います。 しかし、誰が父親かわからないということは一方で、「その子が自分の子どもかもしれない」という意識を生むことにもつながるのかもしれません。基本的には子育ては母親が行い、あまりオスが参加することはありません。しかし、子どもが遊びたそうにちょっかいを出してくればつきあってじゃれますし、敵が迫ってくればリーダーや力の強いオスが守りにきます。その対象となるのは群れの中で暮らすこども。 誰の子かわからない。でも、自分の子どもかもしれない。 そうした意識があるのかはわかりませんが、群れのオス誰しもが、必要に応じてパパとして子どもとかかわっていく。そんな子育てスタイル。 ねぇお母さん。ボクのお父さんって誰なの? そんな会話が聞こえてきそう。 つづく 前の記事 第20話「卒業論文⑤Talking of チンパンジー♪ ~思春期は別れの季節~」 | 次の記事 第22話「卒業論文⑦Talking of チンパンジー♪ ~くっついたりはなれたり~」 |