2015年1月16日 ステロイド性抗炎症薬は免疫抑制作用がありますが、非ステロイド性抗炎症薬はどうでしょうか。非ステロイド性抗炎症薬は皆さんも使ったことがある方が多いと思います。商品名ではロキソニンやイブなどの名前をあげればぴんとくるかもしれません。例えばCMなどで依然、「バファリンの半分は優しさでできている」というのをよく耳にしました。消炎鎮痛作用を持つアセチルサリチル酸(アスピリン)が有効成分なのですが、アスピリンは胃腸障害を起こすという副作用があります。なので、胃腸障害を起こさないよう加工された部分が「優しさ」です。アスピリンに限らず、多かれ少なかれ非ステロイド性抗炎症薬は胃腸障害という副作用を持ちますので、製薬会社さんは各々対策をとって販売してくださっています。 牛さんの胃は私たち単胃動物とは構造が違うので、どれくらいのダメージがあるのかはなかなか正確に把握するのは難しいかもしれませんが、やはり長期連用は問題であると思われます。もちろんステロイド剤においても同じ事が言えます。 前の記事 第66話:風邪について考えてみる⑤ | 次の記事 第68話:風邪について考えてみる⑦ |