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投与量としては、ビタミンA量として100〜150万単位くらいが一般的ですが、農家さんによって異なります。ここで重要なのが、牛の仕上がりや過去の枝肉成績を見ながら、投与時期や量を検討することだと思います。 つい先日、診療所管内の農家さんから、「最近枝肉の締まりが悪く、出荷前の牛の血中ビタミンA濃度が高い可能性があり、ビタミンAの投与時期や量に問題があるかもしれない」との相談を受けました。そこで、出荷前や各ステージの牛達を採血して、血中ビタミンAを測定してみたのです。検査結果は写真の表のとおりでした。ここの農場では、生後23ヶ月齢(導入後14ヶ月)前後で、ビタミンA 150万単位を一斉に投与しています。検査結果を見てみると、出荷前の牛でも十分に血中ビタミンA濃度が下がっていて、ビタミンAコントロールに問題はないことが分かり、今まで通りの方法でビタミンを注射することになりました。 このように自分のビタミンAコントロールに自信がない場合は、現場の獣医さんや普及所の先生達と相談して実際に測定してモニタリングを行うことも重要だと思われます。そしてある程度、自分のマニュアルを作り、その後、牛に合わせて微調整を行ってあげれば良いのではないでしょうか。 |