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佐々隆文のコラム
「ビタミンAの話−37 「肥育後期 8」」

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2008年7月4日

 投与方法は、注射と経口投与があります。注射で行う場合は、私の場合は、ビタ注セットといって、ビタミンADE剤とビタミンEとパンカル注を混ぜて、一緒に注射する場合が多いです。
 また経口投与の場合は、注射の時と同じように1頭、1頭、個体別に飲ませる方法や、餌に添加する方法もあります。私個人としては、経口の方が注射に比べて手軽で良いような気がします。もちろん餌に添加する場合は個体別と異なって、量を均等に添加することが難しいですが、農家さんによっては、前の日から餌の量を少なくしておいて、次の日一斉に並んだところに経口のビタミン剤を添加するなど工夫しておられるようです。
 私の考えとしては、餌に添加して、もし均等に投与できなかったら、その時は、足りないと思われる個体を捕まえて追加投与する、というのが一番手間がかからず、確実な方法かなと思います。
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