|
|
一斉にビタミンAを投与する時期については、個々の農家さんによってビタミンA欠乏になっていく時期が肥育方法により異なってきますので、各農家さんそれぞれ設定する必要があります。診療所管内の農家さんでは導入後(肥育開始から)12〜15ヵ月が一般的です。 ここでの注意点では、投与時期が遅すぎないことです。ビタミンA投与後、ビタミンA欠乏に陥っていた牛達は、また食いが戻ります。よってあまりにも後半に投与すれば、皮下脂肪が厚くなり、牛の枯れが遅くなり肥育期間内に牛が仕上がらなくなってしまいます。 要するに一旦食いが上がりまた落ちていくぐらいの余裕がある時期に投与することをお勧めします。また農家さんによっては、牛の症状を見ながら、牛群の中に何頭か足が腫れてきたり、盲目の牛が出てきたりしてから一斉に投与する人もいますが、それでは少し遅い気がします。なので、自分の農場では大体どれぐらいの時期になったらビタミンA欠乏になるかをある程度把握し、その少し前に、症状の有無にかかわらず、一斉にビタミンを投与するという方法が良いと思います。そして投与後、依然欠乏の症状が出る個体については、追加投与すれば良いのではないでしょうか。 |