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先ず、肥育後期飼料として餌にビタミンAを添加することで、ビタミンコントロールを行う方法ですが、この方法が一番簡単で良いような気がします。しかし、注意点としては、あまり多く添加しすぎると、前回お話させて頂いたように、牛が肥育期間に枯れきれず肉質の低下を招いてしまいます。よって肥育後期の飼料には、必要以上のビタミンAを含有していないのがほとんどです。肥育中期に血中ビタミンA濃度を下げて肥育後期に移行しますが、それ以上ビタミンAのレベルを下げないように維持するぐらいにしか、ビタミンAを添加しないと考えれば良いと思います。その結果、個体によってはビタミンA欠乏に陥るものも出てきます。肥育後期飼料にビタミンAが入っているからといって安心しないで、よく観察することが大切です。このように、肥育後期はビタミンAが高過ぎても低過ぎても問題となるので、枝肉成績や牛群を見てコントロールしていくことが必要だと思います。 |