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佐々隆文のコラム
「ビタミンAの話−29 「肥育後期 3」」

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2008年5月9日

 肥育後期のビタミンコントロールとしては、ある一定の時期になったら全頭一斉に投与する方法や、飼料自体にビタミンAを添加し後期飼料として使用する方法、もしくはビタミンA欠乏の症状が出た個体のみにビタミンAを投与する方法などに分かれます。
 一斉に投与する時期は農家さんによってことなりますが、診療所管内の農家さんでは、早くて導入後12ヶ月、一番多いのは導入後13ヶ月〜14ヶ月ではないでしょうか。もちろん、夏場などビタミンAの消費が多い時期などを考慮する農家さんもいますし、一斉に投与するとはいえ、それより早く症状が出てくる個体については、選抜して投与します。
 この一斉に投与する場合には、経口薬と注射薬とがあります。経口薬の場合、餌に添加することもできるので、農家さんが自分で簡単に出来るというメリットもありますが、1頭あたり均一に投与できないというデメリットもあります。投与量としては、100万〜150万単位が一般的です。
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