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佐々隆文のコラム
「枝肉の話−15 「そつのない枝肉」」

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2007年9月21日

 枝肉を見るときのポイントとして、枝肉の締まりの次に大事にしているのが、枝肉の創りです。やはり「そつのない枝肉」、を目指したいですね。そつのない枝肉とは、筋間脂肪がなく、ロース芯も大きく、バラやカブリも厚い枝肉のことで(皮下脂肪も薄ければさらに良い)、肉屋さんも喜びます。優良な肥育農家さんを見ていると、全部ではないですけど、高確率で同じような、そつのない枝肉を創ります。だから枝肉番号を見なくても、多分あの農家さんだろうなーと想像できます。
 これはいろいろな要因が絡みますので一概には言えませんが、導入牛の選抜と肥育方法および肥育期間により大きく左右されます。よって、逆に枝肉のつくりを見て自分の肥育方法や導入素牛を見直すことも大事かもしれません。
 もちろん生き物ですからすべて同じ枝肉の創りにすることは、不可能ですがやはり自分らしさがでるような枝肉の創りにしたいですね。
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