(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
佐々隆文のコラム
「枝肉の話−14 「枝肉の見方」」

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2007年9月14日

 今回より、実際の枝肉を見るときの自分なりのポイントなどをお話したいと思います。私も、まだまだ勉強中であり、病畜や気になる牛が出荷された時などは、積極的に枝肉を見に行くように心掛けています。
 私は枝肉を見る時に、一番大事にしていることは、枝肉の締まりです。前にもお話させて頂いたようにサシというものは、その牛の能力というものが大きく、もちろんサシが入っていた方が良いのですが、あまり気にしていません。例えば、自分がスーパーで牛肉を買うと考えた時に、サシがいくら入っていたとしても、ダラーと水っぽいお肉はあまり購入したくありません。よって格付けが何等級であろうと、先ず枝肉の締まりを見ます。
 また、よく農家さん達が、力のある枝肉は冷やせば、冷やすほどサシが浮いてくると、逆に力のない枝肉は、サシがだんだん消えてくると言います。やはり、前にもコラムで書いたように、枝肉は締まっている枝肉ほどサシが出てくると思います。本当に良い、力のある枝肉は枝肉割面を水平に見た時サシが盛り上がって見えます。やはりこういう枝肉は、牛が餌を良く食い込んでおり、出荷時に牛も十分に枯れていて、牛の能力を最大限に引き出しているようなきがして、見ていてとてもうれしくなります。(自分の枝肉ではないですけど)
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