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椎葉絢香のコラム
牛の獣医師になりたい!想いの始まり⑥

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2014年11月6日

 このような環境の中で生まれ育った私は家族から、
動物を育てるということ。
それによって私たちが生活できているということ。
だからこそ限られた命の中で私たちが接する期間は少しでも幸せを分けてあげよう。
ということを教えてもらいました。

 黒毛和牛は、はるか昔から日本各地で大切に飼われてきた日本のブランドです。
今でこそ平場で大規模に飼われていることが多く、そうでなければ経営が難しいのが現状です。

 しかし、日本全国には効率の悪い場所や不便な環境でも、それぞれ独自のエサや管理を工夫し、一生懸命働いている農家さんがたくさんいます。
 後継ぎがいないおじいちゃんおばあちゃんが「次の牛で最後、次の牛で最後・・・」と笑顔で牛をなでている光景が日本にはまだたくさんあると思います。

 私は、”少頭数の牛を飼っている農家さんも日本の畜産を支えている一人” だということを皆さんに知って欲しいです。

 大規模に効率良く牛を飼うことだけがこれからの日本の畜産を支えていくとは思いません。それぞれがそれぞれの場所で、オリジナルの和牛をつくり、誇りを持った農家さんが増えていけばいいなと思います。

 そして、それを見ている子供や若者が「私も牛を飼ってみたい!!」と思ってもらえるような畜産の世界を作りたいです。

 いつか将来、私が一人前になった時には、私を育ててくれた家族や地域の方、このような夢を抱かせてくれた椎葉に帰り、恩返ししたいと思っています。

 次回からは、どのように獣医師となったか書いて行こうと思います。
(((o(*゜▽゜*)o)))

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