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佐々隆文のコラム
「枝肉の話−3 「枝肉重量について」」

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2007年6月29日

 出荷された肥育牛から出来る枝肉の割合を枝肉歩留まりといいます。去勢と雌で異なりますが、黒毛和種だと63%前後は留まります。つまり生体で700kgの牛がいた時、65%とまったとすると、700×0.65=455kgの枝肉重量となります。この枝肉歩留まりは、各農家さんにより、値が異なることが多いのですが、枝肉歩留まりが良い個体の方が、枝肉成績も良い傾向にあります。
 平均枝肉重量は血統などで大きくことなりますが、私達の地域では大体平均すると去勢で480〜500kg、雌で420〜440kgくらいだと思います。しかし最近ではこの枝肉重量も年々増加していて、10年くらい前では去勢も400kg前後しかなかったような気がします。今では枝肉重量が大きいものは650kgを超えるものもあります。私はまだ見たことはありませんが700kgを超えるものもあると聞きました。また去勢と雌の差もあまりなく、雌でも枝肉重量が500kgを超える農家さんも珍しくなくなってきました。家畜改良の凄さを感じま
す・・・。
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