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次に疾患別に成績を見てみます。まずデータを取った100例が診断された繁殖障害を分別すると55%(55/100)が 卵巣静止、26%(26/100)が鈍性発情、18%(18/100)が卵胞嚢腫、1%(1/100)が黄体嚢腫でした。この卵巣疾患の診断は基本的に1回の直腸検査により診断をつけるため、卵巣静止と卵胞嚢腫の判断は正確には難しいものと考えられるため、明らかに大きい卵胞を触知できたものを卵胞嚢腫としました。 発情発現率を疾患別に見ると、鈍性発情が一番高く92.3%(24/26)、次に卵胞嚢腫で88.9%(16/18)、卵巣静止で70.9%(39/55)となりました。 受胎率に関しても鈍性発情が一番高く58.3%(14/24)、卵胞嚢腫56.2%(9/16)、卵巣静止では41.0%(16/39)でした。 卵胞嚢腫に関しては最初PRIDを治療薬にしようすることに抵抗がありましたが、結果を見てみるとかなり有効だということが分かりました。 《ここで紹介する100例のデータはすべて繁殖障害の治療を目的としてPRIDを使用したもので、発情同期化を目的に使用したものはデータに含まれていません。》
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