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佐々隆文のコラム
「プリッドの話−11 「PRID成績2」」

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2007年5月25日

 PRIDを使用した場合の発情発現率は80%でした(100例中80例)。この発情発現率については発情発見補助器具は用いず、畜主の観察で判断してもらいました。すなわち、抜去日から1週間位はよく観察してもらい、それらしき行動があった場合は授精師および獣医師を呼んでほしいと依頼したのです。ちなみに、ここで発情発現としてカウントした80例はすべてAIできたもので、残りの20例は発情が来ないかもしくはAIできませんでした。
 また、この80例のうち受胎したのは39例であり、受胎率は48.8%となりました。
 抜去日から発情発現までの日数別に分けると、抜去日より3日目が46%(37/80)、2日目が31%(25/80)といったように、発情が発現するのは抜去後2〜3日目が一番多い結果となりました。抜去日から発情発現までの日数別の発情発現率および受胎率は図の通りです。
 《ここで紹介する100例のデータはすべて繁殖障害の治療を目的としてPRIDを使用したもので、発情同期化を目的に使用したものはデータに含まれていません。》
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