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佐々隆文のコラム
「プリッドの話−8 「PRIDの使用方法」」

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2007年4月27日

 PRIDを使用するには、専用のアプリケーターが必要です。先ず挿入する母牛の外陰部をきれい消毒します。その後アプリケーターに装着し、母牛の子宮頚管腟部まで確実に送り込んで、ゆっくり抜去します。(抜去時のコツやアプリケーター装着時の注意点についてはあすか製薬さんに説明を受けてください。)
 私達もPRID使用にあたっては、あすか製薬さんに詳しく説明してもらいました。その際、母牛の大きさに合わせてPRIDのらせん状のシリコンの輪を広げて使用すると脱落しづらいと説明を受けましたが、黒毛和種に関してはそのまま使用して問題ないと思います。(ホルスタインなどは別かもしれませんが。)
 また挿入時に外陰部から出る紐の長さについても、長すぎる場合には紐を切るように説明を受けました。使用当初は外陰部より出ている紐を同居牛や子牛が引っ張るような気がして、短く切っていました。ところが紐を短くすることで、紐が腟内に入ってしまし抜去時に農家さんが自分で取れないことがあり、今は紐を切らずに挿入しています。紐が長すぎて脱落しやすいということはないようです。
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