(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
ゲストのコラム
どさんこ食材ハンターみーやんの食いしん坊日記♪(第7回)

コラム一覧に戻る

2014年10月21日

~ タマネギ編② ~

 日本の食糧基地を担う北海道農業は、収量があり耐寒性と耐病性に優れた品種改良(F1)を進めてきましたが、その一方で在来種もひっそりと作り継がれてきたのです。
 栽培農家さんは札幌生まれのタマネギ「札幌黄」の「種」を自分で作り、畑に植えて育てるという昔ながらの手間のかかる農法で守ってきました。そして食味の良さに惚れこんだシェフや愛好家(消費者)が支えたからこそ!平成のこの時代まで守られてきたのです。

どさんこ食材ハンターみーやんの食いしん坊日記♪(第7回)_01

 わたしの大好きなカレー屋さん(カリーハウス パークポイント(札幌市))は、札幌黄の旨みが凝縮されたカレーを食べさせてくれます。マスターは形の揃わない見た目の悪いタマネギに魅了され、15キロの札幌黄を繊維にそってスライスし、5キロになるまで3日かけて弱火でじっくり炒めます。この手間のかかる工程で、旨みと甘みが凝縮したペーストが出来上がるのです。タマネギ臭がすっかりなくなり、なんと!糖度が30度にもなるのです。マスターは「札幌黄に出会って衝撃を受けたね!これまで使っていたタマネギは何だったんだろうと思ったよ」と言うほど惚れ込んでいます。

 札幌黄は肉厚で水分が多くやわらかいので、甘みと~とろみが~溢れ出て、他のタマネギでは出せない味わいになります♪

 生産量が減りながらも根強いファンに支えられ、在来種としてこの土地と風土に根付いてきた「札幌黄」。もしかすると絶滅していたかもしれない・・・そう思うと栽培農家さんに゙ありがとゔの感謝の気持ちを伝えずにはいられません。

どさんこ食材ハンターみーやんの食いしん坊日記♪(第7回)_03

「札幌黄ふぁんくらぶ」が発足しました!

どさんこ食材ハンターみーやんの食いしん坊日記♪(第7回)_04

 平成24年8月23日。札幌黄を作る農家や提供する飲食店、加工販売する事業者、札幌黄ファンの野菜ソムリエ、研究者、行政などが集まって、札幌黄を応援する組織「札幌黄ふぁんくらぶ」を立ち上げました。
 ふぁんくらぶの目的は、「札幌黄の魅力を発信することで、札幌黄を広く知らしめ、そのファンを増やすこと」。それにより、札幌黄の需要が増え、付加価値が上がって生産増につながっていくことを期待しています。
 札幌黄を応援していただける方なら、どなたでも無料で会員に登録いただけます。
http://www.sapporoki.net/
HPで詳しい歴史もご紹介しています。

どさんこ食材ハンターみーやんの食いしん坊日記♪(第7回)_05

みーやんレシピもご紹介しています☆

どさんこ食材ハンターみーやんの食いしん坊日記♪(第7回)_06

さ~これから札幌黄ッシュ(キッシュ)をつくろっと♪

(つづく)
 
 

bambic. 木村 光江(みーやん)
植える・育てる・食べるを楽しむ♪るるるキッチンガーデンくらぶ 主宰
日本デコ巻き寿し協会 北海道支部代表

URL
bambic. http://bambic.net/
るるるキッチンガーデンくらぶ http://rkgc.jp/

|