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どさんこ食材ハンターみーやんの食いしん坊日記♪(第6回)

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2014年10月14日

 収穫の秋♪ 「山わさび」に続いて~
北海道が誇る万能野菜『 タマネギ 』です。

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「玉ねぎ」も主役を引き立てる名わき役。
 北海道の生産量は全国NO1。全国54%のシェアを誇る自慢の食材です。
北海道産は夏から秋にかけて収穫時期を迎えるので、秋に「新タマネギ」が出回ります。収穫後、貯蔵されて春まで順次出荷されますが、倉庫で貯蔵されていたタマネギは、よく乾燥しているので春になると水分がほどよく抜け、固く締まり、加熱すると甘さと香りが出るのでどんな料理にも合います(春は佐賀・兵庫産が多く出回ります)。

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 玉ねぎを日本で最初に栽培したのは札幌です。明治4年、開拓使によって札幌管園でアメリカから持ってきた種子を札幌村で栽培したのが最初とされています。
昔は新しい西洋野菜の食べ方がわからず、売れずに破棄したこともあったそうですが、生産者自ら東京に出向き、ビラを配って玉ねぎを理解してもらうことから消費拡大に努めたといいます。

 玉ねぎは『根』?『茎』?『葉』?
どの部分を食べているかご存知でしょうか。

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玉ねぎは茎の根元がふくらんで大きくなった、鱗茎(りんけい)を食用としています。
「茎」ではなく、厳密にいうと『葉』にあたる部分を私たちは食べています。

 現在は品種改良が進み多くの品種が出回っていますが、現代主流となっている玉ねぎ(F1)の元祖!札幌生まれの在来種「札幌黄(さっぽろき)」というタマネギが注目を集めています。

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 北海道産タマネギの原点である「札幌黄」は、長期間の保存が難しく品質にばらつきがあるため、農家泣かせと言われていました。多くの農家さんが収量のあがる品種(F1)へと切り替えたこともあり、一時期は作付けが激減してしまった幻の玉ねぎです。新しい品種に押され、今ではほんのわずかしか作られていませんが、それでも現代まで細々と栽培され続けてきたのは、他にはない個性的な魅力があるからです。

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 道産子が誇れる北海道の「野菜」はたくさんありますが、札幌で生まれ育った私にとって、「札幌」と名がつく野菜があるという事は、何とも誇らしく嬉しく思います。

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(つづく)
 
 

bambic. 木村 光江(みーやん)
植える・育てる・食べるを楽しむ♪るるるキッチンガーデンくらぶ 主宰
日本デコ巻き寿し協会 北海道支部代表

URL
bambic. http://bambic.net/
るるるキッチンガーデンくらぶ http://rkgc.jp/

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