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佐々隆文のコラム
「第18回 「発情を選ばない」」

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2007年1月15日

 前回授精の適期のお話をさせていただきましたが、うまくスタンディング発情を発見しそのピークを見つけられれば良いのですが、実際はそう簡単にはいかないと思います。
 なぜなら、スタンディング発情は普通12時間〜18時間続きますが、短いものでは2時間で終了してしまうものもあるからです。
 また前にもお話したように飼養形体などから、スタンディング発情を見られない農家さんもいらっしゃいます。
 これらの場合は発情兆候などで発情およびそのピークを判断しなければなりません。発情兆候の強い個体の場合は良いのですが、弱い個体の場合、発情がいつ開始したのか、もう終了してしまうのか、なかなか判断するのは難しいと思います。
 発情が弱い、いや強すぎだなどと発情を選ぶ農家さんも多いですが、発情を発見したら先ず授精師さんや獣医を呼び、発情かどうか診てもらうことをお勧めします。
 やはり何回も言うようですが受精回数を増やすことが、繁殖成績の向上につながると思います。人工授精を行わなければ種は付かないのですから!
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