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椎葉絢香のコラム
牛の獣医師になりたい!想いの始まり②

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2014年10月6日

 “山間地ならではの畜産経営” 皆さんは想像つくでしょうか?

 椎葉村は現在、2名の獣医師が診療を行っています。しかし、数年前は537㎢の広大な村内を1名で診療していました。椎葉村は面積が大きく、それに加えてアップダウンが特に激しいため、村の端から端に行くのに約2時間かかるところさえあります…
 道路はほとんどが1本道…離合するのにかなりの距離をバックしなければならない所が何か所もあります。左は土手、右は崖というガードレールもない道やまだ舗装されていない砂利道もまだまだたくさんあります…(現在は徐々に改善されてきていますよ!(#^^#))

牛の獣医師になりたい!想いの始まり②_01

牛の獣医師になりたい!想いの始まり②_02

 『頭数も少ない、効率も悪い山間地の村で診療行為をするのは大変じゃからね~。地元の人じゃないと定着せんとよね…。誰か獣医になる人はおらんかね・・・』
 父と母のこんな会話を私は何度も聞いたのを覚えています。

 隣の村も同じ状況で、山間地の畜産経営において非常に深刻な問題となっています。地域医療に携わる医師不足が社会問題になっていますが、それは畜産界も同じです。

 どんなに疲れていても、体調が悪い日でも、1日も休まず牛の世話をする母。
 自分の牛を大切にするだけでなく、農家の牛の具合が悪い時も出かけていき助けられなかった時は涙を流し悔しがる父。

 そんな二人を見ていた私はいつからか“じゃあ私が椎葉で牛の獣医になる!”と思うようになりました!………つづく(*^▽^*)

牛の獣医師になりたい!想いの始まり②_03

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