2014年9月25日 マイコトキシンの文献を見るとどうしてもアフラトキシンなどの毒性の強いものが注目されているせいか、トウモロコシや小麦など穀類に対する報告が多い感じがします。やはり人間が直接口にするものの研究は進んでいます。しかし、小生のような肉用牛の現場の獣医師が一番よく目にするカビによる汚染は穀類ではなく、圧倒的に粗飼料が多いです。とにかくラップしてある粗飼料などすさまじいものを見る機会は結構あります。ここは山なのになんで「昆布」を食べさせているのかと思ったこともあります。思わず本気で「え?こ、こ、これを本当に食べさせているのですか?????」と大変失礼なことを聞いてしまったこともあります。皆さんのところはどうでしょうか。特に繁殖をメインにおこなっている農場などは出来る限り粗飼料の保管などをうまくできればいいのですが、天候など様々な要因があり、本当に難しいですね。しかし、経費は少しかかってもとにもかくにもラップしてある粗飼料の保管だけは上手にできればといつも思っています。やはりしっかりと巻いてある粗飼料は品質が違いますよ。 前の記事 第394話:現場でのマイコトキシンあれこれ | 次の記事 第396話:尿を調べる |