|
|
抗生物質の働きで一番重要なものは細菌をやっつけるということです。そのために非常に多くの種類の抗生物質が開発されています。β-ラクタム系、セフェム系、ニューキノロン系、アミノグリコシド系、テトラサイクリン系などなど。そしてそれらの中には第一世代から始まり第四世代などどんどん進化しているものもあります。よく抗生物質の開発は「いたちごっこである」といわれていますが確かに新しい抗生物質を作ればそれに対する耐性菌ができることで薬が効かなくなり、さらにまた新しい抗生物質を開発するということが続いています。さらには人の医療でも使われる抗生物質もあります。このようなことからも獣医さんは抗生物質を使うときは注意して使用しています。色々な考え方があるので一概にはいえませんが、ただ高い薬が効くのでは?という考えや、安いから闇雲に使うというのではなく、その薬の作用機序や耐性菌の問題、副作用、投与量、投与経路、休薬期間などなど様々なことを考えて使うようにすることが非常に重要なポイントであると思っています。
|