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松本大策のコラム
お薬の使い方についての注意

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2014年9月8日

みなさん、牛さんのお薬の使い方いつも気を付けていますか?

薬は、使い方を間違えると、たいへんな毒にもなるのです。

写真は白癬の治療でよく百倍希釈で使われる消毒薬を原液でかけたら、みるみるうちに皮膚が腫れてきた!という連絡をいただいたケースです。

幸い、すぐに大量の水で流してデキサメサゾンを使っていただき、翌日にはよくなりました。
でも、以前自分(人間)にうつった白癬に同じことをしたおじさんは入院してしまいました。本当に注意しましょうね。

他にも、いろいろな牧場で使われているフォーベットとかメタカムなどの解熱鎮痛剤(NSエイドという仲間)ですが、胃潰瘍を起こす危険がありますし、バイトリルやマルボシルなどのニューキノロン系抗生物質とは、一緒に使ってはいけません。混ぜるな、ではなく、同じ日に使うな!の意味です。

お薬は、慣れたものでも必ず獣医さんの指導のもとに使いましょうね。

それが、ひいては事故の防止や農場の信頼向上につながるのです。

お薬の使い方についての注意_01

お薬の使い方についての注意_02

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