|
|
肥育牛に血便が出たときは以前お話ししたように小生は状況を見て敷料交換、サルファ剤や生菌剤の飼料添加、ビタミン剤の投与などを検討しています。もちろんこのようにして血便が出たときに対応していくことは大切なことなのですが、どのようにして発生を予防していくかということも非常に重要なことです。牛用コクシジウムワクチンの研究開発も進んでいると聞きますし、先日はクロストリジウムのワクチンがいい感触であるとのお話を あかばね動物クリニックの宮島獣医師から聞くことができました。鶏の世界では上部消化管にコクシジウムが寄生し、腸内で異常発酵が起こることでクロストリジウムが大量に増殖。その結果壊死性腸炎の発症という「コクシジウムとクロストリジウムの混合感染」が重要なポイントとなっています。そこで、コクシジウムではなくクロストリジウムに焦点を当てて予防していくという考え方です。非常に面白く、これからのさらなる研究の発展に期待したいです。
|