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第47話:牛さんをみる |
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2014年8月8日
先日松本獣医師に付いてコンサルティングの仕事を見に行かせてもらいました。松本獣医師はまず牛舎全体をささっと眺めてその農場の傾向を見つけて行きます。その後、牛さん1頭1頭をじっくりと見ていきます。最初はなぜ眺めるだけでそんなに情報を収集できるのだろうと驚いていたのですが、牛さんのどこを見ているのか説明してもらうと「あー、なるほど。」と納得。(とは言え、まだ全部理解できるわけではないですが。)
牛さんは人間みたいに「お腹が痛いんですけど。」とか「足が痛いなー。」などと言葉では教えてくれないぶん、どこかしら体のさまざまな部分からその不調を訴えています。前肢がガクガクする骨軟症やルーメンアシドーシスからの過長蹄、肝炎による後肢の浮腫などなど、さまざまなサインを牛さんは体を使って発信しています。
みなさんも発育の良い子と悪い子をじっくり見比べてみると、悪い子の体に何か異常があることを発見できるかもしれません。
私もいろんな意味で牛さんをもっと「みる」ことができるよう、頑張らねば。

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