2014年7月31日 本当に毎日暑い日が続きますね。そのために最近はとにかく牛さんの呼吸がはやいという稟告の往診がおおいです。大きい肥育牛が肩で息しています。たいていの場合、肥育牛ではこのような状態になる個体は基礎疾患をもっています。肺炎だったり、肝炎だったり、腸炎だったりと様々です。どうしても熱中症という判断で止まってしまい、その背後に隠れている病気を見落としてしまう場合がありますので注意です。このような暑い中、やはり一番大事なのは牛舎環境です。特に換気と水。狭くて風通しの悪い環境ではさすがに健康な牛さんもグロッキーです。人間が入って少し歩いただけで汗が吹き出します。きれいな水がたっぷりと飲めますか?汚く濁った温かい水が溜まっていませんか?小生の理想とする牛舎環境はやはり牛舎の中に入った瞬間に外は暑いのに中はヒンヤリと感じられる牛舎です。できるところから是非手を付けてみてください。先日ある農家さんは扇風機を増設して換気をよくしました。かなり調子はいいみたいです。お金をかけなくてもできることはあると思います。一番簡単なのは牛舎内の整理整頓。できるところからやってみましょう。ちなみに熱中症とは日射病と熱射病の総称です。 前の記事 第388話:泥酔 | 次の記事 第390話:直当り |