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蓮沼浩のコラム
「第231話 「牛RSウイルス病 その3」」

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2011年6月9日

 さてさてそれではどのようにしてこの牛RSウイルスを予防していけば良いのでしょうか?答えは非常にシンプルであります。そうです、ワクチンを打つのです。あまりこのような事をいってはいけないのかもしれませんが、小生の経験ではこのワクチンの予防効果は絶大です。小生が予防でワクチンを打っているところで今まで牛RSウイルスの集団感染に遭遇したところはありません。毎年冬になると風邪の大発生があった肥育農場でも恐ろしいくらいに病気が減ります。もちろん適切な飼養管理が行われているという条件はありますが。ここでワクチンについて少し注意しないといけないことを説明いたします。まずは肥育農場の場合ですが、現在ほとんどの家畜市場で購入した子牛には肺炎5種混合生ワクチンが接種してあります(一応自分のいつも買いに行く市場でのワクチン接種状況を確認しておいてくださいね)。そのために、肥育農家さんはワクチンが打ってあるから大丈夫だろうということで導入してからワクチンを打つ農家さんは意外と少ないような気もします。しかし、ここには意外な落とし穴があるのです。

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