2014年6月30日 頻度はそう高くないのですが「牛さんが吐き戻しをする」というご相談をお受けすることがあります。 こういうケースでは、だいたい2つの原因に分けられるようです。 さて、口の中に問題がない、とか吐いたものが少し消化されている、などのケースでは、胃袋を疑います。成牛で多いのは「双口吸虫」という寄生虫が、牛さんの第2胃に大量寄生しているケースです。 僕は最近「双口吸虫症」が増えているような気がします。 もし「双口吸虫」が確認されたら、現在入手できる薬としては、「日本薬局方」のビチンがもっとも手軽だと思います。 それから、子牛のサルモネラ症の後遺症として(僕の感覚なので「たぶん」なのですが)、かなり悪臭の胃内容物を吐く、というケースも時折見かけます。こういう子牛には、エクテシン液かバクテロン散の投与で改善することが多いです。いずれにしても最寄りの獣医さんに相談してみましょう。 前の記事 頸静脈拍動って知ってますか? | 次の記事 肺炎をあきらめる時期 |