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蓮沼浩のコラム
「第210話 「コーヒーブレイク 早期胚死滅について」」

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2010年12月9日

 先日鹿児島市で超音波画像診断についての勉強会に参加しました。道南共済の畳先生の大変ためになる講義であり、非常に勉強になりました。その中で早期胚死滅についての定義の紹介がありました。良く考えたら小生はかなりあいまいにこの言葉を使っていました。簡単に紹介すると以下のようになります。

 妊娠42日までを「胚」といい、それから分娩までを「胎児」という。そして妊娠16日までに起きる胚死滅を「早期胚死滅」といい、17日から42日までを「後期胚死滅」という。

 早期胚死滅の場合は黄体寿命が延びないので正常の発情周期となり、後期胚死滅の場合は黄体寿命が延びるので発情周期の延長がみられます。小生が今まで考えていた早期胚死滅のほとんどが実は後期胚死滅だったと思われます。意外とこのあたりの言葉の定義をあいまいにして巷では早期胚死滅という言葉が使われているような気がします・・・。それにしても・・・・早期胚死滅って現場で見つけられるのけ〜?

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