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第383話:ネズミあれこれ |
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2014年6月19日
先日、薬屋さんと牧場スタッフでネズミについての勉強会を行いました。養鶏、養豚の世界ではネズミ対策はごく普通に行われています。やはりサルモネラなどの病原菌を持ち込んだり、電気の配線をかみ切ったりと色々と農場にとって不都合なことが出てきます。
その中で特に小生が驚いたのはネズミ君達が食べるご飯の量です。大体1日に体重の10%の量を食べるそうです。1000匹のネズミだと年間9トン以上を食べるそうです。ある大規模養鶏場ではネズミ対策をして年間に使う飼料の量が5000トン減少したという報告もあります。大体値段にして2億5千万円の削減なり。わお!結構食べますね~~~。
では、我らが肉牛農場ではどういう状況であるのか?実は小生、ネズミ君の被害について肉用牛農場の例をほとんどわかっていません。屋根を走っているのを見たとか、自動給餌器のボックス明けたら出てきた(笑)とか目撃情報は聞くのですが、具体的にどのくらいご飯を横取りしているのかわかりません。ただ、1匹でも見れば牧場には100匹はいるそうです。昼も夜も頻繁にネズミ君を目撃するようであれば牧場内に5000匹以上はいるとのこと。そうすると年間ざっと50トン以上の餌を食べていることになります。「うちの牧場はどっさりネズミ君を飼ってるで~」なんて豪語している農家さんは当然、彼らにいていただくためにそれ相応の餌代を出しているのです(笑)。どうであれ、ネズミ君対策もやはりした方がよさそうですね。
ということで、ニャンコ達に頑張ってもらいましょう。
え、殺鼠剤じゃなくてニャンコっすか!!

わちゃび、お主にネズミ君退治はできるかな?
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