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蓮沼浩のコラム
「第205話 「名前について考える その4(BVD-MDのお話)」」

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2010年11月4日

 BVD-MDの中には非常に重要なポイントがあります。それは前回少しお話した「PI牛」です。皆さんこれを「ピーアイギュウ」とよんでいます。それこそBVD-MDの話が出ている文章を読めば必ず出てくるほど大事なポイントです。小生はBVD-MDに関する日本語の資料をそこそこ読んでいるのですが、ふとあることに気がつきました。獣医さん達は当たり前のようにPI牛という言葉を使っているけれども、このPI牛という言葉のPIの部分は英語で実際には何というのか?あまりにも当たり前すぎて知っていて当然の事なのかもしれませんが、実は小生、ず〜と知らずにこの言葉を使っていました。PI牛とは持続感染牛のことである、ということは知っているのですが、PIが何の略なのかは考えもしなかったし、知ろうともしませんでした。そして色々な資料を見ても何とほとんどが「PI牛」という言葉のPIについて説明しているものはありませんでした。あるとき事務所で他のスタッフに「PI牛のPIって何の略よ?」と聞いてみるとみんな「????」。意外と獣医さんでもこのPIについて知らずに使っている先生がいそうな感じがするので思い切って発表です!

PIとは・・・
 Persistent infectionの略です(笑)。

Persistentは「しつこい、がんこな、持続的な」という意味。Infectionは「感染」です。間違えてもワクチンに入っている「パラインフルエンザ」の略ではないので御注意ください・・・・・さすがにそれはないか(笑)。

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