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牛さんの肺炎に対するワクチンは全国でもかなり使われていると思いますが、そのワクチンの中に何が入っているか皆さん御存知でしょうか?今回はウイルスに対するワクチンを紹介いたしますが、主に日本で使われているものには3種類あります。牛肺炎五種混合生ワクチン、牛肺炎六種混合生ワクチン、牛肺炎五種混合不活化ワクチンです。【五種混生ワクチン】にはIBR、RS、PI、アデノ、BVD-MDⅠが入っています。【六種混生ワクチン】にはIBR、RS、PI、アデノ、BVD-MDⅠ、BVD-MDⅡが入っています。そして【五種混不活化ワクチン】にはIBR、RS、PI、BVD-MDⅠ、BVD-MDⅡが入っています。 おや?なにやらBVD-MDなどという文字がありますね〜。そうです、肺炎予防のワクチンには全てにBVD-MDが入っているのです。不活化ワクチンの方は5種類のうちなんと2種類をBVD-MDが占めています。つまり、肺炎に関してはそれだけ重要なウイルスであるとも考えられますね。しかし、ここでひとつ名前に関して疑問が生じます。牛さんには下痢五種混合不活化ワクチンという下痢に対するワクチンも発売されています。BVD-MDは「牛ウイルス性下痢・粘膜病」という名前ですから下痢五種混合不活化ワクチンに入れればいいのになんて思っているひともいるのではないでしょうか?「病気の名前に下痢なんてついているのだから肺炎ではなく下痢のワクチンに入れればいいのに。なんだか紛らわしいな〜」という感じです。はっきりとした理由を小生はわかりませんが、BVD-MDが肺炎のワクチンに入っているという事は、やはり下痢よりも肺炎の方が問題であるとの認識からかな〜と思っています。いっそのこと「牛ウイルス性肺炎・粘膜病」にすればいいのになんてちょっと考えちゃったりもします。 |