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蓮沼浩のコラム
「第192話 「どのくらいのBCSがよいのだろうか?」」

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2010年7月29日

 今までどのようにしてBCSを決めるのかという話をしてきました。今回からは繁殖牛のBCSをどのようにコントロールしていけばよいのかということを小生の経験を踏まえて紹介してみようと思います。一応黒毛和牛の繁殖雌牛を念頭にして説明しますね。乳牛とは随分違うと思うのでそこの所は注意して下さい。

 最初にどの様な繁殖ステージでも小生はBCSが2.50~3.25の間に入っている方が良いと考えています。2.25になるとやはり少し痩せすぎであると判断します。また今度は3.50になるとちょっと太っているな〜との判断です。3.50になると直腸検査をするときに骨盤腔内に脂肪が蓄積されてきているのがわかります。子宮も返しにくくなり、直腸検査中に出血もしやすくなります。農場によってBCSは様々であり、平均して3.50以上でも結構上手くいっているところもあるかもしれませんが、やはり大体この範囲で管理出来るようにしてみると間違いは少ないのではと思っています。

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