2014年5月19日 今日は、少し技術論から離れたお話をします(とか言いながら、今までそんなに技術論を話してるのか?(笑))。 僕も最近は獣医学の本だけでなく、マーケティングや経済学の本、それから経営学の本などを読むようにしています。僕たち技術屋が一番弱い部分ですからね。 人は、自分の作っているものを売る時は「買っていただく」という意識が働きますし、そこでは「感謝」とか「お願い」みたいな謙虚な気持ちが出てきます。相手はお客様ですからね。 最近は、畜産も不景気なので、餌代を値下げしろという声をよく耳にします。でも、不景気を乗り切るために、自分の目先の経営だけを考えても、それは一時しのぎに過ぎません。「きちんとしたもの」を「きちんとした価格」で買う。この当たり前のことが、世の中に広がってこそ景気全体も回復するし、自分の経営も大義を持って「きちんとした価格」で売ることができるのではないか?ということです。 皆さんの牛さんが、消費者の人たちから正当な価値を認められて、正当な価格で買っていただくには、まず自分たちの襟をただして正当な価格で買うことから、「良いものは高い」というゆるがない自信に満ちた牛飼いができるのではないかと、松下幸之助さんの「ものを買う時に品性が現れる」という趣旨の言葉から考えてしまいました。 前の記事 国産牛肉の新しい可能性 | 次の記事 そろそろまたカビに注意しましょう!の季節 |