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蓮沼浩のコラム
「第190話 「BCS評価の練習」」

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2010年7月15日

 さて今回でひとまず「UV法」の紹介はおしまいです。今まで文章で説明してきたのでなかなかわかりにくかったと思いますが、とにかくまずは自分で牛さんのBCSを評価してみて下さい。とにかく自分なりに安定した評価が出来るようになることが大事なので必ず一度評価した牛さんをもう一度評価しなおして確認することが大事です。例えば10頭の牛さんを一頭ずつ評価して紙に結果を書いておきます。そしてその牛さん達をもう一度最初の評価を忘れて順番に評価するのです。さてさて結果はどうでしたか?10頭中何頭の牛さんの結果が同じでしたか?最初は出来れば5頭以上は同じ結果が欲しいですね〜。この練習方法を何回かやればすぐに感覚はつかめます。10頭中8頭以上が同じであり、なおかつBCSのズレが0.25以内であれば合格です。あとはとにかく繁殖牛を診るたびにBCSを必ず評価する癖をつけましょう。意外と肉用牛の農家さんや獣医さんは意識してBCSを見る人が少ないような感じがするのですが(実は小生もそうでした)、この評価をする目をもつことで必ず繁殖牛の見方が劇的にアップすることは間違いありません。是非チャレンジして下さい!
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