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さてさて今まで「ガリ組」と「デブ組」を分けてきましたが、実はこの評価のしかたはBCSが2.25〜4.00までの範囲の話でした。それでは2.00以下や4.25以上のBCSの評価はどのようにするのでしょうか? 一応これらの判断基準はありますが、非常に細かいところで判断せざるをえないので、かなり難しいです。「ガリガリのガリ」と「ガリガリ」を見分けるのはなかなか手ごわいです。逆もまたしかり。そこで小生はもうこのあたりの牛さんは感覚で評価してしまっています。腰角、坐骨端をさわり骨しか触らない場合には2.25以下は確定。そこから肋骨の出方や尖り方をみて本当に骨格標本レベルなら1.00、そこまでではない場合は2.00とさらっと二つに分けてしまいます。太っている場合も仙骨靭帯と尾骨靭帯が見えなければ4.00以上は確定。尾枕がバリバリ付いていて背中も平らなまさに肥育牛!!と思えば5.00、そこまでではないと思えば4.50とこれまたさらっと分けちゃいます。まあ厳密にはいけないのですが、そこいらへんのBCSを細かく分類することは実はあまり意味がないかもしれません。それに普通に飼っていれば何も考えなくてもほとんど2.50から3.75の間に入るBCSになります。どうであれBCSが2.00以下や4.25以上は繁殖牛としてかなり問題があるという事はいえるかもしれませんね。重大な疾病に罹患しているか、はたまたとんでもない飼養管理をしている可能性はあります。最近はあまり見なくなったのですが、昔はガリでもデブでも気合の入った超度肝を抜かれる繁殖牛をよく見かけました。本当に思わず立ち止まってしまって「う〜〜〜〜〜〜ん。」と唸る瞬間は結構イケてる時間であり小生は好きです。 |