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「仙骨靱帯」や「尾骨靱帯」を家畜解剖の教科書で調べても出て来ません。現場で一般的に使われている用語と家畜解剖学用語が違う場合は時々あります。しかし、初めて「UV法」でBCSを測ろうとしている人は実際にどこの場所か分からずに困ってしまうことも考えられます。そこで大変つまらない内容になりますが、「仙骨靱帯」と「尾骨靱帯」を細かく説明致しましょう。 まずは「仙骨靱帯」。この靱帯といわれているものは実は腸骨の寛結節から腸骨稜を通り仙結節にいたる骨の部分と仙結節から背側仙腸靱帯を経て仙骨棘にいたる部位の総称です。家畜解剖の専門用語で書くと恐ろしくわかりにくく、一般の人には想像も出来ず、なおかつ強烈につまらなくなるので左の写真を見て下さい。ガリ子さんに登場して頂きました。背骨を横切り、左右の寛骨を結ぶ出っ張りのところがいわゆる「仙骨靱帯」です。ここがどのように見えるかで判断します。実際にBCSが3.25以上の牛さんではこんなにはっきりとは見えません。緩やかな丘のように見えます。もちろん肥育牛のような牛では真っ平らで痕跡すら見えません。 |