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蓮沼浩のコラム
「第173話 「腰椎硬膜外麻酔で自分を見つめる その8」」

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2010年3月4日

 今回で腰椎硬膜外麻酔のお話も最終回です。最後のほうはやたらと解剖学用語が出てきて非常にキツイ内容となってしまいました。とにかく教科書などでは触れることが少ない微妙な点を現場の獣医さんの視点から書いてみました。1%でも何かの参考になれば幸いです。

 先日勉強会で「留置針の長いやつの内針で代用できないか?」との質問がありました。硬膜外針はかなり深く針を刺します。留置針の内針では針の内部に皮下組織や靭帯などが入り込んでしまい、うまく麻酔薬を注入できなくなる恐れがあるのでやはり専門の針を使用したほうがいいでしょう。硬膜外針の先端は特殊な形状となっており針の中に組織などが入り込まないようにできています。また、針には1cmごとにメモリがついているので何センチ挿入したかを確認できるので非常に便利です。ありゃりゃ、最後の最後まで面白くない内容となってしまいました。え〜次回からはもう少し楽しい話題を書きたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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