え〜今回も非常に内容がつまらなそうですが何卒お付き合いください。
さて、前回のお話で最後肋骨を根元のほうへたどり、第一もしくは第二腰椎の横突起を見つけると説明しました。過肥ぎみの牛さんでは第一腰椎の横突起をみつけるのが結構困難であり、第二腰椎の横突起しか触診できない可能性があります。とにかくがんばって触診して横突起を見つけてください。よほどの過肥でないかぎりほとんどが第一か第二腰椎の横突起です。ここから今度は左の写真を参考にその横突起がある腰椎の棘突起を見つけます。もう「横」だとか「棘」だとか最高につまらなくなってきました(笑)。書いている小生もきつくなってきましたがあと少しの辛抱です。この棘突起は横突起から脊柱に向かって垂直に進み、ほんの少し後ろにそれたところにあります。ここを見つけたら後は脊柱にそってその棘突起と1つ前の椎骨の棘突起の境目が硬膜外針を刺す場所になります。ここの場所は靭帯で結合しており骨のような硬さはなく、強く押すと弾力があるのですぐにわかります。幸いなことに注射する場所はT13−L1もしくはL1−L2の2箇所あるので最初に触診した横突起が第一腰椎だろうが第二腰椎だろうがどちらでもかまいません。
最初に難しくないとか説明していましたが、専門でない方にとっては非常にとっつきにくい内容となってしまいました。文章にするとこんな感じになってしまいますが、やってみると簡単です。まったく説得力はありませんが、本当です(笑)。とにかく写真に示してある骨格の解剖学的特長を抑えてチャレンジしてみてください!