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蓮沼浩のコラム
「第142話 「生年月日がすぐわかる?」」

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2009年7月9日

今は牛さんに10桁番号が付いていますが、昔は生産農家さんのところにいる仔牛の耳には特に何も付いていませんでした。小生は治療をするときはカルテに生年月日を記載しないといけないことと、生後日齢で仔牛の大まかな状態を把握するために生年月日を必ず聞きます。しかし仔牛の治療をするときによくこんな事がありました。

ハス 「え〜と、この仔牛ちゃんが産まれたのはいつですかね〜?」
Aさん「今年じゃっど。」
ハス 「え?? ま、まあこの大きさなら今年だろうけど、いつかな〜。」
Aさん「確か年明けてしばらくしてからと思ったっどん。」
ハス 「正確な日付はわからないかな〜。」
Aさん「1月の中頃よ!」
ハス 「う〜ん、そこはわかるんだけどな〜(苦笑)。」

などという会話がよくありました。記録といえば壁にチョークでいつ書いたかわからない消えそうな怪しげな日付のみ。さらに勢い余って、

ハス 「え〜と、治療する仔牛ちゃんは雄雌どっちかな〜。」
Aさん「どっちかわからんど〜。」

さすがに目の前にいるのだから見りゃ〜すぐわかるのだけど(苦笑)、以外と見落としていて覚えていないことも多い気がします。しかし今は10桁耳標に農協の技術員さんや農家さんがしっかりと生年月日や雄雌を記入してくれているので治療するときにしっかりと確認することができるので昔のような苦労があまりなく非常に助かっています。結構メジャーですが耳標にはこの様な使い方もあります。

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