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蓮沼浩のコラム
「第139話 「牛床現場レポート K牧場、T牧場さん」」

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2009年6月18日

 さて今回は現場レポートの最終回です。最後の牧場は2軒紹介いたします。この2軒の特徴は一度敷き料交換をしたら大体2年ほど全く変えないという牧場です。え??と思われるかも知れませんね。しかし、この2軒の農場には重要なポイントがあります。K牧場は4m×4mのマスに2頭。一頭あたりの専有面積が8平方mになります。T牧場さんは5m×7mのマスに4頭。一頭あたりの専有面積が8.75平方m。ともに8平方mを超えているのですね。ここまでの専有面積があるとかなり牛さんはゆったりとしています。大型扇風機も直下式で設置されており、新鮮な空気の流れもあります。これはなかなか条件が厳しく、できる農家さんは少ないかもしれませんね。しかしとても安定した環境だと小生は思っています。最後に煎餅布団を上手に手入れしていく条件として一頭あたりの専有面積を最低5平方m以上準備してあげたいです。出来れば6平方mは欲しいところです。これ以下だとどうしても管理が非常に難しくなり良い牛床を作るのが難しくなります。煎餅布団、なかなか難しいかとおもいます。困難も多いかも知れません。しかし上手く出来ると経営、労力ともに大きく改善するかも知れない可能性を秘めている目立たないけど重要な肥育技術ではと小生は思っています。
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