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蓮沼浩のコラム
「第134話 「牛床現場レポート Y牧場さん その1」」

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2009年5月14日

 Y牧場さんは約530頭の黒毛和牛肥育農場です。ここの牛舎は縦が88メートルあり、パドックの数は22マス。1つのパドックの広さは4メートル×7メートルの28平方メートル。この一列22マスのパドックが全部で4並びあります(実際には1つの並びは前と後ろの二つに分かれているので8列になります)。屋根には2マスに1つの直下型扇風機が設置してあり、風を流すために1並びに5台の約45度の角度がついた扇風機も設置してあります。ここの牧場の敷き料交換の面白いところは、一番下まで牛床を取ってしまい、コンクリートが見える状態には絶対にしないことです。タイヤショベルで牛床のデコボコを取り、綺麗にならす。そして牛床の高さが少し出てきたときは幾分床を多めにとることで高さの調節をします。そして最後にノコクズを上にバラバラとふりかけていき、終了です。牧場のスタッフはもう非常に慣れたもので1列終わらせるのに柵あけから敷き料交換をして柵を閉じるまで30分で終わらせます。多くの農場で敷き料交換は重労働で時間と手間がかかりなかなかとっつきにくい仕事になっていると思います。しかしタイヤショベルの馬力や牛舎構造の違いなどありますが、うまくすればそんなに大変な仕事ではなくなる可能性もあります。
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