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蓮沼浩のコラム
第363話:大学生実習

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2014年1月30日

 シェパードでは毎年冬に大学授業の一環として現場実習を受け持っています。何回かにわけて学生さん達が来ます。皆さん獣医さんの卵です。将来の進路は牛さんの世界であると決まっているわけではなく、小動物を考えていたり、研究の道を考えていたりと様々です。「毎回将来はどうするの?」と聞いてみるのですが、牛さんの臨床獣医師希望の学生はほとんどいません。毎年とにかく大人気です(笑)。

 聴診器を肥育牛や子牛にあてている学生さん達の姿を見ながらいつも思います。大動物獣医師の世界で10何年飯を食ってきたものとして、彼らが夢を持てるような仕事をしてきたであろうか?これから大動物獣医師を目指す学生さん達にこの仕事を自信もって勧められるだろうか?
むむむむむ・・・・どうじゃろかい?
自問自答しながら前に進んでいくしかなさそうです。
蓮沼青年が学生時代、その頃は共済組合のY先生が実習を担当されていました。いい味の出ている素敵な先生であり、気がついたら自分も大動物臨床獣医師となり、先生の後をついで実習をしています。もちろん今の職場に就職したのも、ある意味運命的な出会いであります。

「人生には時として運命的な出会いがある」

今期の実習が終わり、ほんの少しでいいから大動物獣医師の魅力を伝えられる獣医師として頑張らないといけないな~~~~と思うしだいでした。

第373話:大学生実習
未来の獣医さん達。頑張ってくださいね。大事なのは、心でござるぞ。

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