(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
「第130話 「牛床の敷き料交換をしないデメリット(その1)」」

コラム一覧に戻る

2009年4月16日

 敷き料交換をしない場合、大きく分けて最終的にはドロドログジャグジャの「田んぼ状態」になるかガッチガチの「煎餅布団状態」になります。今回はまず「田んぼ」のデメリットを色々と述べてみたいと思います。ちょっと文章が長すぎるので2回にわけますね〜。

(1)臭い。
≪そりゃそうだ(笑)。診療中に牛舎にいるときは不思議なことに治療に集中して何とも思わないのですが服には確実に臭いが染み付いています。家や事務所に戻ったときに異臭を鋭く指摘され動揺するときもまれにあります。冷静に自分の臭いを嗅いでみて間違いなく自分が臭いと確信したときは・・・何だか変に胸が痛みます。≫

(2)世間体が悪い。
≪何も知らない人が見たらびっくりします。知っている人が見てもびっくりします。とてもじゃないけど良いイメージを与えることは難しいです。場合によっては「やる気がない農場」とみなされてしまうこともあるので要注意です。「もしかしたらこの農場は最先端のすごい農場かもしれない!」と思うのはおそらく近藤さんと小生ぐらいのものでしょう。≫

(3)牛さんの移動および治療が困難を極める。
≪獣医さんの治療は・・・命がけです。可能な限り突入は避けたいのですが、どうしようもないときは腹くくって突入です。補てい、診察、治療などなどどれも最高難度の技術を要求されます。一般診療の常識が通用しません。全神経を集中しないとどえらいことになります。≫

|